春待月夜

「LIFE375」のいきなりトップにこの曲。伝説になったライブ(♪)でお披露目されたピアノ弾き語りがあまりにも強烈に残っていたので、このアレンジには当初大きな違和感を持っていて、アルバム全体を聴き終えても暫くの間は自分で自分に納得できない時期がつづき……、ただその後のライブでは前半やトップに持ってきたり、わざわざまた違うアレンジの題材にしたりと、ぎゃんちゃん自身が自分との繋がりを意図的に軽減してゆくなかで、楽曲自体も質の高い軽さを持つようになっていった曲。そしてその事が歌詞にも2次的3次的広がりを持たせるようになっていき、アルバム全体の分厚い表紙のような、楽曲集装丁のテーマにもなって強さを蓄えていき、あのライブを体験したファンには想い出の中の恋人のような甘酸っぱい味を焼き付けつつ、今を生きることの光を感じさせる親友のような愛情を感じます。

川江美奈子の曲

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